こんにちは!ヴァリオスプランニング/ホームリメイク北熊本です。 今日は在来浴室をユニットバスに入れ替える場合の施工価格についてお話したいと思います。 大特価!ユニットバス1216(0.75坪)サイズ定価100万円が 今だけ40万円(税込)!! というような広告をよく目にしますが、 この表記では40万円というのは恐らくユニットバスの本体価格だけで ”本体(標準)工事”価格が含まれていないと思われます。 では、本体(標準)工事価格の内容とはどういうもので、幾らかかるものなのでしょうか? 本体(標準)工事とは・・・ ①外壁を触らない。窓は解体せずそのまま使う。 ②浴室を広げない。現在の浴槽と同じサイズのものを入れる。 ③既存の躯体は触らずそのまま。(土台や柱は腐朽していないものと仮定する) ④風呂釜(ボイラー)は現在設置されているものを再利用する。 ⑤脱衣所は工事対象外。入れ替え時に浴室側の壁のみを解体のうえ復旧する。 ①の「外壁を触らない」②「浴室を広げない」ということは 現在の浴室の中に収まるユニットバスを入れるということですが、 ユニットバス自体の厚みが ありますから 現在の浴室の広さ > 新しいユニットバスの広さ ということになります。 今の浴室より広くしようとすると、脱衣所側に広げる(脱衣所が狭くなる)か 外壁を広げるということになり、 当然それぞれに工事費が発生することになります。 以前にタイルの浴室をユニットバスに取替えたら浴室がとても狭くなり、 親御さんの介護が 必要になったときにとても後悔したというお話を伺ったことがあります。 在来浴室に収まるユニットバスに入れ替えたらアパート用のものになってしまったそうです。 ある1級建築士さんのホームページでの事例を参考にさせていただくと ユニットバス本体の価格が特価で40万円(定価100万円)でも、 解体工事費や取り付け工事費、浴室入口壁取り付け工事費などで50万円ほどが必要で 本体工事費だけで90万円かかるそうです。 しかし、実際に施工をするとこの本体工事費の金額を上回る場合がほとんどだそうです。 例えば、窓の解体が必要になった・・・15万円、土台・柱が腐っていた・・・10万円、 ボイラーの取替が必要になった・・・23万円、 と見積金額に50万円ほど加算されることに なり、 結果的には ユニットバス本体価格40万円 + 本体(標準)工事価格50万円 + 追加工事費50万円 = 140万円 となるわけです。 ”大特価40万円!!” という金額だけで見積依頼をしてみると、 工事費50万円がが加算され90万円に、 施工を始めると更に追加工事費として50万円が加算され 140万円に・・・!! ということは珍しいことではなく 在来浴室からユニットバスへの入れ替えを検討する場合は、 これらを予算に入れておく必要が あります。 また契約を結ぶ前に、見積書をよくご覧になり、 どこまでの工事費が含まれているのかを把握しておくことが重要です。 逆に言えば、適正価格というものがありますので あまりに低価格な取替工事の場合は 必要な工事がなされていないのかもしれませんね。 工事が終わってしまうと表面に出ない基礎部分の工事に不備があっても、素人には全く分かりませんので 注意が必要です。